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【2021.09.30.劇団メンバー独立のお知らせ】

2012年より劇団メンバーとして多くの作品と試行錯誤に参加していた平井光子さんが、個人の活動に専念することになりました。

以前、水天宮ピットにて試みた〈稽古場カフェ〉にて、平井さんはプロジェクターを使ったパフォーマンスに挑戦していたのですが、近年はそこから派生した自主企画が主な活躍の場となっていました。劇団の活動拠点が鎌倉に移って以降は、彼女の自主企画を紹介したり必要に応じてコンセプトの相談に乗ったりと、俳優にとどまらずアーティストとして自立していくプロセスをサポートする関係を経て、今回晴れて劇団から独立する運びになりました。長いあいだありがとうございました。ぜひ皆様には今後の平井さんの活動を見守ってくださると嬉しいです。

またこれを期に、重力/Noteは約10年振りに鹿島個人のレーベルに戻ります。ただいま準備中の『A MAN』含め、一人芝居や集い場をめぐるアプローチを中心にお届けしていきます。そちらもご注目のほど、よろしくお願いします。

                                        鹿島 将介

[ご挨拶]

このたび私、平井光子は本年9月をもって重力/Noteを離れて独立します。

2012年の参加から今まで応援していただいた皆様、本当にありがとうございました。

重力/Noteでは、自分にとっての演劇を深めていく上で、身体や言葉そして空間や関係について考え始めることができました。ここでの創作活動は、私の演劇経験に欠かせないものとなっています。

昨年からのコロナ禍において、私はデジタルシアターに取り組み始めました。もともとは劇団のアトリエ公演『へいせい%あじーる』(2017)で発表したパフォーマンスをもとに、映像とダンスをコラボレーションした作品を個人プロジェクトとして20年4月に上演する予定でした。残念ながら公演は、コロナ感染拡大を受けて延期になってしまいましたが、代わりに無観客のままスタジオからの生配信という形で、Work-in-Progress作品『塔をめぐる話』を発表しました。

この作品は、20年10月、21年2月にTPAMフリンジの参加作品としてライブ配信された後、同年8月に国境を超えてスコットランドのエディンバラ・フェスティバル・フリンジにオンライン参加しました。

このフリンジの参加を通じて、私は自分と同じように他の多くの国の参加アーティストたちが、ライブ配信や録画を使ったデジタルシアターに挑戦していることを知りました。オンラインで彼らと交流することで、デジタルのライブパフォーマンスをさらに追求したいと思うようになりました。

いま私はオンライン上の俳優の声と身体が、対面でのパフォーマンスとは全く異なる形で拡張され変化していくことに魅力を感じています。

また、オンラインで活動できるようになったことで、以前よりも簡単に国境を越えられるようになり、海外のアーティストが日本の観客と、日本のアーティストが海外の観客と出会う機会が生まれていると思います。

今後は舞台俳優としての活動と、デジタルシアターでの創作を通じて、オンラインとオフラインの狭間にある人間の身体と言葉の可能性をさらに追求していきたいと考えています。

このような思考のタネは重力/Noteでの創作を通じて私の中に生まれたものです。自分の活動に専念するために劇団を離れることになりましたが、どうぞ今後とも興味をもってそれぞれの活動を見守っていただければ幸いです。

                                        平井 光子

[平井光子の今後の活動]

今後はEdinburgh Fringe版「The Story of The Tower」の引き続きの配信や、他のいくつかのライブ配信企画を継続していく予定です。

https://linktr.ee/MitsukoHirai

【2021.08.21.『A MAN』公演延期のお知らせ】

このたび重力/Noteでは、新型コロナウィルス感染症の新たな拡大とそれに伴った状況の変化を受け、2021年9月7日から12日に予定していた『A MAN』仙台公演を延期することに決めました。

当公演は重力/Noteにとって2年ぶりの演劇作品であり、出演する小濱昭博さんをはじめ各参加メンバーの活躍を心待ちにしている声を多くいただいていました。予約受付の開始日に皆様に向けてこのようなご報告をすることになったのは誠に申し訳ない限りです。

公演実施の時期については、日程が決まり次第あらためてご連絡いたします。

なお、オンライン上で展開中のインタビュー配信や翻訳WSといった関連企画は、予定通り開催します。翻訳WSは本日から予約できます。また物販では原作テクストを取り扱っています。こちらもご注目いただければ幸いです。

私たちは前回公演からリモート稽古を取り入れ、こうした社会状況下でも有効なチームワークと創作のアプローチを試行錯誤してきました。今回の延期によって再びスタートする準備期間を通じて、また皆様に何かしらお届けしていくことができればと考えています。引き続き『A MAN』プロジェクト・チームをよろしくお願いします。

                                   重力/Note代表 鹿島 将介

A MAN

◼️『LOVE JUNKIES』において位置づけた〈一人になる芝居〉シリーズ第二弾◼️

長い歴史において、私たち人類が期待/幻滅してきた〈男〉とは一体何だったのか?

彼らはいまどう在って、これからどこへ向かおうとしているのか?

旅先での思索を記すことで知られる思想家アルフォンソ・リンギスの『信頼』を演劇化

ふたたび仙台を拠点に国内外で旺盛な活動を続ける俳優・小濱昭博が出演します

原作:アルフォンソ・リンギス(『信頼』より)
翻訳:工藤 順

出演:小濱 昭博

演出・舞台美術:鹿島 将介
舞台監督・照明:山澤 和幸
音響:中里 広太
制作:志賀 彩美(演劇ユニット 箱庭)
制作補助:安齋 琴恵 横澤 のぶ
宣伝美術:青木 祐輔
撮影:岩渕 隆
協力:University of Minnesota Press 劇団 短距離男道ミサイル チェルノゼム 演劇ユニット 箱庭 ゆめみるけんり 本多 萌恵 
主催:重力/Note

@せんだい演劇工房10-BOX box-1

8月21日(土)チケット予約開始 →公演延期 *関連企画は予定通り開催します

◼️工藤順さん翻訳の原作版『A MAN』を収録した冊子を出版◼️

原作テクストに加え、鹿島将介(演出)と小濱昭博(俳優)の「創作ノート」の一部も収録!
価格:1,000円(送料別) ロットナンバー付 限定120部 こちらもstoresにてご購入できます

当公演のハッシュタグは→#AMAN小濱昭博

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原作イメージ画:鹿島 将介

【アルフォンソ・リンギス Alphonso Lingis】
1933年生まれ。哲学者。ペンシルヴァニア州立大学名誉教授。リトアニアからの移民の子として、シカゴ郊外の農場に生まれる。学生時代は精神病院で働いていた。フランス現象学と実存主義の研究者としてスタートし、のちにバタイユやブランショの思想に接近。メルロ=ポンティ、レヴィナス、クロソウスキーの翻訳者としても知られる。また世界中を旅し異国で生活をする思想家としても名高く、その経験を発端とした哲学的な洞察をもとに、越境的な想像力と情動を孕んだ独特の文体で読者に問いかける。主な著書に『信頼』『汝の敵を愛せ』『何も共有していない者たちの共同体』『異邦の身体』『暴力の輝き』『わたしの声:一人称単数について』などがある。

【小濱 昭博 Akihiro Kohama】
1983年、宮城県仙台市生まれ。俳優、演出家。宮城教育大学在学中に演劇を始める。「劇団 短距離男道ミサイル」所属。自身で演出も行うユニット「チェルノゼム」でも活動中。拠点・仙台以外にも東京や京都、フランス、チュニジア、香港など広く活動の場を持つ。息づかいや身体造形にこだわり構築する、変幻自在な人間像で観客を魅了する。

【工藤 順 Nao Kudo】
1992年新潟生まれ。ロシア語翻訳労働者。詩と翻訳のzine「ゆめみるけんり」主宰。アンドレイ・プラトーノフ『不死』(未知谷、2018)編訳、重力/Note公演『LOVE JUNKIES』(2019)で翻訳を担当。共訳によるプラトーノフの長篇小説『チェヴェングール』を2022年刊行予定。

【山澤 和幸 Kazuyuki Yamazawa】
1988年生まれ。照明家、舞台スタッフ、俳優。宮城県出身。大学卒業後からフリーランスの俳優、スタッフとして演劇やダンスに横断的に取り組む。日常的に物思いにふけることが多く、単純で繊細なものを好む。過去照明として関わった作品 2020年 屋根裏ハイツ『ここは出口ではない/とおくはちかい』、2021年 仙台シアターラボ『ペスト』東京公演等。

【中里 広太 Kota Nakasato】
1983年仙台市生まれ。サウンドデザイナー。2008年より音の即興アーティストとして活動をスタートさせる。これまでに多ジャンルのアーティストとのコラボレーション多数。近年はサウンドインスタレーションも発表しており、年一回個展を行っている。仙台で結成されたレーベル「ネオ・ノイジズム・オルガナイザーズ」に所属し、関本欣哉とのDJユニット「APETOPE」としても活動中。2016年9月、「月刊コータプロジェクト」始動。2019年、2枚目のCDアルバム『Foot Scape』をリリースした。

【志賀 彩美 Ayami Shiga】
1993年生まれ。制作/俳優。福島大学演劇研究会卒業後、演劇ユニット 箱庭をたちあげ、2018年宮城県へ移住。仙台市を中心に、制作/俳優として箱庭だけでなく、他団体への参加も精力的に行う。民間企業正社員として働きながら、演劇活動を両立/兼業できる生き方を模索する。綿密な企画書をもとにした実直な制作進行、手厚い接客対応に高い評価を得る。2020年より、仙台舞台芸術フォーラム 2011→2021東北・制作を担当。

【安齋 琴恵 Kotoe Ansai】
1997年生まれ。社会人2年目。高校から演劇を始め、東北学院大学演劇部では俳優/制作で内外問わず活動。卒業後は就職を機に7年続けた演劇を休止。シフト制民間企業と演劇を両立出来るか挑戦を始めた。卒業公演「止まらない子供たちが轢かれてゆく」に出演。

【横澤 のぶ Nobu Yokozawa】
1997年生まれ。演出/俳優。宮城県仙台市出身。東北学院大学教養学部人間科学科卒業。東北学院大学演劇部OG。学生時代は演出として、仙台短編戯曲賞を中心に公演を手がける。また、積極的に劇団や他大学演劇部との交流を持ち、他大学合同WSを企画、開催する。現在は長野県松本市で働きながら、演劇活動を行う。仙台と松本をつなぐ架け橋になりたい。出演代表作品はチェルノゼム「わたしたち/ロミオとジュリエット」である。

【鹿島 将介 Nobusuke Kashima】
1983年生まれ。千葉県出身。舞台藝術の演出。重力/Note代表。「次なる舞台俳優のための育成プログラム〈Ship〉」プログラム・ディレクター。2019年からは鎌倉を拠点に活動中。人類史上において破局的な経験を描く作家/テクストを中心に取りあげ、その物語と構造を必要とした共同体の生存感覚を分析し再構成して演劇化する。主な作品に『雲。家。』(F/T12公募プログラム参加作品)、『偽造/夏目漱石』(第20回BeSeTo演劇祭BeSeTo+参加作品)など。2013年には『子午線%石たち』(若伊達プロジェクト)、『リスボン@ペソア』、2019年は『LOVE JUNKIES』を仙台で上演した。