About Us


鎌倉を拠点に活動している重力/Note

いまここに求められる現代演劇と劇場文化について試行錯誤しているコミュニティ・コレクティブです

観る人も、つくる人も、ベストな自立になる/繋がる方法を探すことから、私たちが共にいる意義を伝える演劇へ


▷History

重力/Noteは、東京・浅草橋に構えたアトリエ兼事務所を拠点に、鹿島将介の個人レーベルとして2007年末より活動がスタートした。

主に近代から現代の作家をとりあげ、「〈神〉と〈人間〉」「〈国家〉と〈個人〉」「〈わたしたち〉と〈わたし〉」といった問題意識のもと、F/T12公募プログラム、第20回BeSeTo演劇祭BeSeTo+、TPAM showcaceにて演劇作品を発表。

2011年に劇団制に改編、暗黙知を蓄積した集団性とメンバーの作家性をベースにした演劇創作を展開する。その後、創造的な環境づくりやコミュニケーション、観客の在り方の変化へと問題意識をひろげ、集団内における主体化と自立性、創作プロセスの探究、公共劇場とサードプレイスの可能性に関するリサーチ&試行錯誤を重ねた。

2019年に神奈川・鎌倉に活動拠点を移した段階で、遠隔地に住むメンバーも受け入れるリモート型のクリエーション体制を確立。劇団制から個人レーベルに戻す一方で、ひとりひとりが複数の所属やフォロワーを抱えた存在として集っていることを基本イメージに、結び目を顕在化しながらアプローチしていく運営モデル〈コミュニティ・コレクティブ〉を実践中。

2022年秋から東京・高円寺に再移住し、座・高円寺 劇場創造アカデミーの運営に参加。地域×教育の前線で劇場文化の実践に取り組む。また演出としてひとり芝居の可能性にも注目し、出演俳優に合わせたオーダーメイドも手掛けている。


▷Concept

重力/Noteは、次の二点をコンセプトにアプローチしている

 重力のような見えない力の働きによって縛られた人びとの価値観・心・感覚を読み取り、向き合う

 その人びとの姿を記憶/記述し、神話・歴史・現在へとアクセスする〈経験の古典〉としてひらく

これらを基軸に、私たちと世界のあいだに厳然とある〈沈黙〉と、多層的なルーツを抱え込んだ〈声〉が交錯する場を〈劇場〉と位置づけ、いま・ここに共にいる意義を問いかける演劇作品を生み出してきた。


▷〈ひとり〉をつくる

専属の劇作家をおかず、戯曲・小説・詩・手紙などのテキストを構成し演劇作品にする創作スタイル

性差・年齢・キャリア・専門性を問わないフラットな関係のもとに、自主性と好奇心と探究心を駆使したフレキシブルな自立集合型の創作体制をとる

クリエーションでは、俳優やメンバーへのヒアリングを重ねながら個別に演技法・方法論を創出/探究し、それらを肯定したものを集約した場および作品へと繋げていく。

物質としてそこにある素材(俳優の身体や舞台空間など)と、痕跡を残さない素材(声・音・光・時間など)が織りなす存在の生成と消尽の運動を、丁寧に演劇化していくことを心がけている。

また〈ちいさな公共〉をモットーに、希望者による創作現場への参加や関与について柔軟に対応しており、ミーティングや稽古場、公演への関わり方もクリエーションの一つとして取り組んでいる。(市民ドラマトゥルクの実践・オンライン受付など)



▷重力/Note活動履歴



2023

1月 Kazan office.『inferno@kazan』イタリア・ミラノ公演(演出&舞台美術)

2月 劇場創造アカデミー12期生修了上演『缶詰族』(制作・運営)


2022

露ウクライナ侵攻

3月 『A MAN』関連企画 SNSのライブ配信機能を使ったトークイベントを随時開催

4月『A MAN』(原作:A・リンギス 翻訳:工藤 順)仙台公演

5月 HPリニューアルに伴うオンラインギャラリーを編纂&公開「重力/Noteを〈読む〉」

9月 演劇の基礎理解WS(講師・劇場創造アカデミー若葉町ウォーフ合宿)

10月 劇場創造アカデミー運営に参加(NPO法人 劇場創造ネットワーク所属)

活動拠点を東京都杉並区高円寺に移す。


2021

1月『塔をめぐる話』(平井企画 × Media工房:平井光子作品) TPAMフリンジ2021参加作品

8月 演劇の基礎理解WS(講師・クローズ開催)

東京オリンピック開催

9月『A MAN』(原作:A・リンギス 翻訳:工藤順)仙台公演→コロナ禍を受け延期

  『翻訳から『信頼』を考える––英→日翻訳ワークショップ』(講師:工藤 順 運営・主催)

米国アフガニスタン撤退

10月 Kazan office.主催 立本夏山ひとり芝居新作公演『inferno@kazan』(演出&舞台美術)


2020

Covid-19によるパンデミックがスタート

2月 コロナ禍により公演準備取り止め SNSのライブ配信機能を使った試行錯誤


2019

6月『LOVE JUNKIES』(原作:A・リンギス 翻訳:工藤 順)仙台公演

7月『LOVE JUNKIES』北九州・盛岡公演


2018

6月 SPAC公演『繻子の靴』(原作:P・クローデル 演出:渡邊 守章 演出助手として参加)

9月 稽古場カフェの開催

12月 活動拠点を神奈川県鎌倉市に移す。


2017

2月演劇人交流ラボvol.1『ポストドラマ演劇におけるテクストとは?』(メインファシリテーター)

  オープン講座『私たちに〈まっぷたつ〉は演じられるのか?〜次なる結びつきのための現代演劇考〜』(トークゲスト)

5月『へいせい%あじーる』

8月『+51 アビアシオン,サンボルハ』(原作:神里 雄大)

9月 りきゅう飯サロンの定期開催


2016

7月『かもめ』(原作:A・チェーホフ 翻訳:神西 清)

相模原障害者施設殺傷事件

11月『素敵な化石』(原作:宮澤 賢治ほか 瀧腰教寛作品)


2015

2月IBSEN×YOKOHAMA『人形の家』(原作:H・イプセン 翻訳:毛利 三彌)TPAM showcace参加作品

8月『イワーノフ』(原作:A・チェーホフ 翻訳:池田 健太郎)

パリ同時多発テロ事件


2014

1月『わたしたち、女/性についての@追憶』(原作:A・チェーホフ、E・イェリネクほか)*C.T.T.sendaiセレクション

4月リーディングvol.1『ダイアローグ』

6月『わたしたちのフィクション/ニッポン』(主催:C.T.T.sendai プレゼンター、連続レクチャー、トークライブ)

  劇団猫りきゅう共同生活開始

7月IBSEN×YOKOHAMA『人形の家 第一幕 リーディング』(原作:H・イプセン 翻訳:毛利 三彌)

9月IBSEN×YOKOHAMA『人形の家 オープンディスカッション』(原作:H・イプセン 翻訳:毛利 三彌)

12月IBSEN×YOKOHAMA『人形の家 インスタレーション』(原作:H・イプセン 翻訳:毛利 三彌)


2013

2月『東京ノート』(原作:平田 オリザ 演出:立本 雄一郎 *アトリエ内発表)

3月 せんだい若伊達企画主催WSおよびCチーム『子午線%石たち』(*前年12月から仙台での滞在制作・講師&演出)

6月『リスボン@ペソア』(原作:F・ペソア 翻訳:澤田 直ほか)横浜・仙台公演

7月 村川拓也WS(主催・運営)

8月『芋粥』(原作:芥川 龍之介 演出:永井 彩子)*【文学+−×÷】芥川龍之介編参加作品

11月『偽造/夏目漱石』(原作:夏目 漱石 戯曲:市川 タロ)*第20回BeSeTo演劇祭BeSeTo+参加作品


2012

3月『リスボン@ペソア』 試演版(原作:F・ペソア) *C.T.T.京都/C.T.T.sendai

7月『職業◉寺山修司(1935~1983/1983~2012)』(原作:寺山 修司ほか)

11月『雲。家。』(原作:E・イェリネク 翻訳:林 立騎)*F/T12公募プログラム参加作品


2011

東日本大震災

6月『島式振動器官』(原作:松田 正隆)

8月 アトリエ劇研主催・京都クリエーションWS(講師・演出)

12月『たとえば、北川さんの場合』(原作:北川 登園・寺山 修司 *アトリエ内発表)


2010

5月 三浦基演出講/WS『さらに、時間について』(主催・運営)

7月『二人/狂う』(原作:E・イヨネスコ)

8月『二人で狂う』(原作:E・イヨネスコ)*利賀演劇人コンクール参加作品


2009

1月『戸口の外で』(原作:W・ボルヒェルト)

シンポジウム『太田省吾の仕事〜沈黙の現在』(ゲスト:佐々木幹郎×遠藤利克 企画・運営)

10月『駆け込み訴え』(原作:太宰 治 出演:立本 雄一郎/瀧腰 教寛 *アトリエ内発表)

『ハムレット・マシーン』(原作:H・ミュラー 出演:平井 光子 *アトリエ内発表)

12月『マリア/首』(原作:田中 千禾夫)


2008

2月『かもめ』(原作:A・チェーホフ 翻訳:神西 清)

秋葉原通り魔事件

6月『狼少年』(原作:寺山 修司 演出・主催:大山 禮二 企画協力・構成・演出補佐)

9月 明治大学文化プロジェクトにおけるWS(講師)



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