about us – 重力/Noteとは?

【発端】

2007年、鹿島将介が大学卒業を期に開始した表現活動の総称。東京・浅草橋を拠点に活動。世界と人間を取り巻く様々な力の運動を記述した《場》を劇場とし、それらを通じて観客とともに世界と人間とのあいだにある沈黙について想起していくプロセスを上演している。10年より劇団に改編。これまでに本公演では『かもめ』(08)、『戸口の外で』(09)、『マリア/首』(同)、『二人/狂う』(10)、利賀演劇人コンクール2010参加作品『二人で狂う』(同)、『島式振動器官』(11)、『職業◉寺山修司(1935~1983/1983~2012)』(12)、F/T12公募プログラム参加作品『雲。家。』(同)、横浜・仙台ツアー『リスボン@ペソア』(13)、を発表。そのほか研究発表として『駆込み訴え』(09)『ハムレット・マシーン』(09)、『たとえば、北川さんの場合』(11)、C.T.T.版『リスボン@ペソア』(12)、『東京ノート』(13)などを発表。

 

【名前の由来】

「重力/Note」の由来には、大きくわけて二つのニュアンスがある。一つは、人間が気がつかないうちに受け入れている様々な力の流れや条件、それらによって複雑に多層化する心(=重力)などを想起するという意味。もう一つは、そうした見えない力の運動や政治的な空間に対しての出来事を記憶/記述すること(=Note)によって、世界を描写することへの可能性を追究するという意味。この二つの意味に対してスラッシュ(/)=中断を入れることによって、宙ぶらりんになった諸々の事物を新たな関係の中で組み合わせ、いまを生きる人間の時間と、過去から連綿と連なる歴史的な時間とが交叉する《場》を演劇化して取り出そうと試みている。つまり「人間と世界の出会い」に集約される。

 

【作風】
演出家が既存のテキストに取り組む体制をとっている。 トップダウン型に共有される演技形式や個人の作家性などに依存しない関係性での集合創作を模索中。稽古場では、俳優が個別に演技法を創出/探究していくため、一人一人が見つけた《演劇的なるもの》を肯定していくことが、そのまま作品へと繋がっている。

演劇とは「《喪われた経験》へ向けられた追悼行為である」とし、人類史上において破局的な経験を描いている作家/テキストを中心に取りあげながら、演劇表現の可能性を追究している。俳優の身体や舞台美術といった物質としてそこにある素材や、声・音・光・時間などといった痕跡を残さない素材を駆使して、存在の生成と消尽の運動を記述していく。現在の作業課題は、もっとも微弱な《演劇的なるもの》を見出して条件づけていくこと。《眼差し》と《名づけ》の反復を経て、言葉と世界が触れあう前線に立とうと試みている。

 

【活動履歴】

《上演作品》

2008年

2月『かもめ』(原作:A・チェーホフ 翻訳:神西清)@シアター・バビロンの流れのほとりにて

2009年

1月『戸口の外で』(原作:W・ボルヒェルト)@同上

12月『マリア/首』(原作:田中千禾夫)@同上

2010年

7月『二人/狂う』(原作:E・イヨネスコ)@テアトロ・ド・ソーニョ

8月『二人で狂う』(原作:E・イヨネスコ)@利賀山房(利賀演劇人コンクール参加)

2011年

6月『島式振動器官』(原作:松田正隆)@上野ストアハウス

2012年

7月『職業◉寺山修司(1935~1983/1983~2012)』(原作:寺山修司ほか)@STスポット

11月『雲。家。』(原作:E・イェリネク 翻訳:林立騎)@シアターグリーン ビッグ・ツリー・シアター(F/T12公募プログラム参加作品)

2013年

6月『リスボン@ペソア』(原作:F・ペソア 翻訳:澤田直ほか)横浜公演@BankART Studio NYK/NYKホール 仙台公演@せんだい演劇工房10-BOX box-1

8月『芋粥』(原作:芥川龍之介)@RAFT(【文学+−×÷】芥川龍之介編)

11月『偽造/夏目漱石』(原作:夏目漱石 戯曲:市川タロ)@アトリエ春風舎(第20回BeSeTo演劇祭BeSeTo+参加作品)

2014年

4月リーディングvol.1『ダイアローグ』@両国門天ホール

7月IBSEN×YOKOHAMA『人形の家 第一幕 リーディング』(原作:H・イプセン 翻訳:毛利三彌)

9月IBSEN×YOKOHAMA『人形の家 オープンディスカッション』(原作:H・イプセン 翻訳:毛利三彌)

12月IBSEN×YOKOHAMA『人形の家 インスタレーション』(原作:H・イプセン 翻訳:毛利三彌)

2015年

2月IBSEN×YOKOHAMA『人形の家』(原作:H・イプセン 翻訳:毛利三彌)TPAM showcace参加作品

8月『イワーノフ』(原作:A・チェーホフ 翻訳:池田健太郎)

2016年

7月『かもめ』(原作:A・チェーホフ 翻訳:神西清)

11月『素敵な化石』(原作:宮澤賢治ほか)

 

《研究発表》

09年10月『駆け込み訴え』(原作:太宰治)

同月『ハムレット・マシーン』(原作:H・ミュラー)

11年12月『たとえば、北川さんの場合』(原作:北川登園、寺山修司)

12年3月『リスボン@ペソア』(原作:F・ペソア)@C.T.T.京都/仙台

13年2月『東京ノート』(原作:平田オリザ)

14年1月『わたしたち、女/性についての@追憶』(原作:A・チェーホフ、E・イェリネクほか)@C.T.T.仙台セレクション

 

《企画運営など》

08年6月 『狼少年』(原作:寺山修司)企画協力、構成・演出補佐

08年9月 明治大学文化プロジェクトにおけるWS(講師)

09年1月 シンポジウム『太田省吾の仕事〜沈黙の現在』(佐々木幹郎×遠藤利克)

10年5月 三浦基演出講/WS『さらに、時間について』(主催・運営)

11年8月 アトリエ劇研主催・京都クリエーションWS(講師)

12年12月〜3月 せんだい若伊達企画主催WSおよびCチーム『子午線%石たち』(講師&演出)

13年7月 村川拓也WS(主催・運営)