『先人たちの残した問いシリーズ1』

投稿日: カテゴリー: 『戸口の外で』(2009.1)

『先人たちの残した問いシリーズ1 太田省吾の仕事~沈黙の現在~』

パネリスト:佐々木幹郎(詩人)×遠藤利克(彫刻家)

日時:1月31日(土) 夜の回の終演後(20:00~21:45予定)

場所:シアター・バビロンの流れのほとりにて

座席数:60席

料金:一般1000円(公演のチケットをお持ちの方は500円となります)

手続き:事前予約制(寸前の回をご観劇いただいた方は優先されます)

*時間の都合上、当日の交流会はありません。御了承くださいませ。

重力/Note《先人たちの残した問いシリーズ》は、以下の目的を持って企画されました。

1.現代を考える上で重要な仕事をした先人を取り上げ、再検討する
2.演劇というジャンルにとらわれることなく、多角的に意見交換できる場を作る
3.劇場から文化を発信していく

現在の日本の演劇状況において深刻な問題となっているのは、先人たちの残した仕事について検討しあう場がない、あったとしても演劇人だけで極めて閉鎖的な意見交換をしている、また様々なジャンルの中で演劇を捉えなおす機会が失われている、そしてなにより劇場において文化を生み出している担い手としての自覚が演劇人側に欠けている、などの点にあります。このような状況は、本来演劇というジャンルが持っていたはずの公共性が見失われているとともに、観客にとっても劇場という場所が抱かせてくれる《期待》の幅が極めて狭いものとなっている傾向にあると思います。

こうした状況・傾向に対し、劇場においてただ公演を打つためだけや演劇人同士の交流または自身の活動をプレゼンするためのアフター・トークをするのではなく、作り手側も観客側も直面している《現在的な問い》をたて、それを投げかけていくことで共に思考していく場として劇場を機能させたいと考えています。

今回、《先人たちの残した問いシリーズ》では、一昨年に亡くなられました太田省吾氏の仕事を切り口に、《沈黙の現在》について考えようということになりました。沈黙劇を生み出した太田氏の沈黙は、どのように受け入れられるものであるのか。それは他のジャンルからはどう捉えられていたのか。また、それぞれのジャンルにおける沈黙の現在的な諸問題についてお話していただきたく、パネリストに詩人の佐々木幹郎氏と彫刻家の遠藤利克氏をお招きしました。両氏は太田氏との交流や共同作業の経験をお持ちであるとともに、言葉や物質における諸問題について極めて厳しく取り組まれている方々です。特に演劇に詳しくない方でも十分に興味深いお話を伺えるかと思いますので、是非御来場いただければ幸いです。

重力/Note 鹿島将介

【パネリストの略歴】
佐々木幹郎(ささき・みきろう)
詩人。1947年、奈良県生まれ。1970年、同志社大学文学部哲学科中退。1984年、ミシガン州立オークランド大学客員研究員。2002~07年、東京芸術大学大学院音楽研究科音楽文芸非常勤講師。著書として、詩集に『死者の鞭』(構造社)、『現代詩文庫・佐々木幹郎詩集(正・続)』 (思潮社)、『砂から』(書肆山田)、『悲歌が生まれるまで』(思潮社)など。エッセイ・評論集に『自転車乗りの夢』(五柳書院)、『パステルナークの白い家』(書肆山田)、『やわらかく、壊れる』『中原中也 悲しみからはじまる』『雨過ぎて雲破れるところ』(みすず書房)など。編著に『新編中原中也全集』全6巻(角川書店)。最新刊に『人形記 日本人の遠い夢』(淡交社)。1988年、評論『中原中也』(筑摩書房)でサントリー学芸賞、1990年、NHK音楽ファンタジー番組 『大蛇』の脚本でプラハ国際テレビ祭特別賞、1992年、詩集『蜂蜜採
り』(書肆山田)で高見順賞。2003年、『アジア海道紀行 海は都市である』(みすず書房)で読売文学賞を受賞。

遠藤利克Toshikatsu Endo
1950  岐阜県高山市に生まれる
1973  上京する
1974  渋谷路頭にて白紙配布の行為を開始する(長嶋富士男と)

個展
1983    「無題」    ギャラリー葉/東京
1985    「寓話 Ⅱレーゼの柩」        ギャラリー葉/東京
「寓話 Ⅲ/木の舟」                    ギャラリー葉/東京
「Toshikatsu Endo – (北欧巡回個展)」The Nordic Art Centre , ヘルシンキ/他
「Eté de la sculapture 」Le parc de la pepjnire , ナンシー/フランス
「遠藤利克-円環―加速する空洞」        東高現代美術館/東京
「Earth :Air :Fire :Water –The Sculpture of Toshikatsu Endo ― (英国・ア
イスランド巡回)」
「空洞説Ⅱ」                             秋山画廊/東京
2006    「Trieb – 振動」(Rain Room)            下山芸術の森 発電所美術館/富山

グループ展
1986    「第6回インド・トリエンナーレ」Lalit Kala Akademy、 ニューデリー/インド
「ドクメンタ 8  Kassel  1987」    Museum Fridericiamum、カッセル/ドイツ
「第44回ヴェネツィア・ビエンナーレ 1990」Giardini di Castello、ベニス/
イタリア
「構造と記憶 – 戸谷成雄・遠藤利克・剣持和夫」 東京都美術館/東京
2001    「横浜トリエンナーレ2001」          パシフィコ横浜